炎路を行く者

お正月に探している本があって、本屋に寄った時に守り人シリーズの新刊を見つけて購入しました。
本屋へ寄った目的の本は見つからなかったのですが。

目次
概要
思考

概要

ネタバレあり

読み切り2編が収録されています。

炎路の旅人
ヒュウゴの少年時代の話です。この本の8割はこのお話です。
上級武人の息子として育ったヒュウゴが、戦で家族を失い下街の住民に保護され、軍人になるまでの間のお話です。
下街の食堂で働きながら、武人として育てられた自分と、平民との違いを突きつけられます。
少年達の縄張り争いに巻き込まれ、縁あって戦勝国の軍人と知り合い、まだまだ自分の見えていない世界があることを知らされます。

十五の我には
バルサの少女時代の話です。
独り立ちしようと焦るバルサ、自分たちを罠に掛けた相手を見つけ、突っ走り、しくじります。
若いうちは見えている範囲が狭いよね、というような話です。

思考

ネタバレあり

炎路の旅人
ヒュウゴって誰だっけ? という状態でした。守り人シリーズは全巻読んだのですが、そんなに覚えていません。
ヒュウゴの母が、武人の妻という感じがしませんでした。武人の娘でもあっただろうとは思うのですが。生きて復讐という気も無く、こうなったら一人でも多くの敵兵をというのもなく。どちらかというと、文官の妻という感じでした。
ヒュウゴの働いている食堂に戦勝国の軍人がやってきた時のヒュウゴと下街の子のこの違いが、どちらもそうだよねって感じの違いで、よかったです。敵への給仕なんてできるかというヒュウゴと、戦争で死んだ兄の分もあいつらから稼いでやるという子と。それまで育ってきた価値観で、こんなに違うんだと。

十五の我には
ジグロはいい人だ。背伸びしているのがわかっていて、何かしでかしそうな気配も感じていて、それでも色々いわずにさせてくれる。で、失敗してもちゃんとつきあってくれる。
色々禁止して、こうしなさいと命令して、失敗したら「だから駄目だって言ったでしょ」と突き放す親も多いというのに。ほんと、バルサはいい人に育ててもらったんだと思う。

どちらも、見えている範囲って狭いよね、というお話でした。
違う環境に身を置いて、新たな視点に出会ったり、人との出会いが新たな視点との出会いになったり、歳を重ねて見えてきたり。

 サイドバー