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つなぎ折鶴の世界

公開日:

江戸時代の連鶴の本『秘伝千羽鶴折形』に興味があったのですが、そこ止まりで。
そのような中、この本を見つけ、購入しました。

Book Data

作品名:つなぎ折鶴の世界 ——連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』
著者:岡村昌夫
書店リンク:
 honto
 楽天ブックス


作品名:つなぎ折鶴の世界 ——連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』
著者:岡村昌夫
書店リンク:
 honto
 楽天ブックス

概要

『秘伝千羽鶴折形』は江戸時代にまとめられた、連鶴の本です。
紙に切り込みを入れ、1枚の紙から様々なつながり方をした折鶴を折ることができます。
各連鶴には名前がつけられています。

『秘伝千羽鶴折形』の単なる現代語訳ではなく、原本に添えられた狂歌の解説、ほぼ紙の切り方だけの原本以上に丁寧な折り方の解説と、所々にコラムを挟んだ本です。

連鶴と私

私が連鶴と出会ったのは、小学生の時でした。お風呂のリフォームでしばらく銭湯に通っていた時期があったのですが、その時に銭湯のおっちゃんから2羽が羽で繋がった折鶴をもらいました。
どうなっているのかと家で解体して、折り線をガイドに折り直してみて。
当時は知らなかったのですが、この時の鶴は「妹背山」と名付けられている物でした。 連鶴:妹背山

何年後かに家族旅行で折紙の博物館に行き、そこで『秘伝千羽鶴折形』の存在を知りました。
こういう本があるんですよという紹介と、折られた連鶴の展示があって、こんなに色々な種類があるのだなと。
最初の正方形のどこが折り上がった折鶴のどこになるかが分かれば、くっついている部分が繋がっているように紙を切ればいいので、ぱっと見で分かる物は簡単に再現できました。

ただ、どこがどうなっているんだろうなというものもありまして。
ずいぶんと時間が経ってからではありますが、この本を知り、購入した次第です。

実際に本を見ると、なるほどそんな風に切るのかという発見があったり。
これは、原本の切り方だけ見てもよくわからないなと、いうのもあったり。
ある程度は普通の折紙でも折れそうですが、洋紙では千切れやすいので、和紙が欲しいなと思うものや、結構大きい紙が必要そうだという物まであります。
いつかは全部折ってみたいです。